こんばんは!
今日は、私が実際に受給しながら2年間の学生生活を送った
「教育訓練給付金」制度について、正直レビューをしていこうと思います。
制度について解説してるサイトはちょこちょこ見るようになってきたと思うのですが、実際に受講した人の感想みたいなものってあんまり見かけない気がしたので、生の声を知りたい人の役に立てたらなと思います。
私が受給したのは2019年4月〜2021年の3月までなので、今から受講するともしかしたら若干制度自体が変わっている部分もあるかもしれませんが、出来る限り、今の情報も調べつつお伝えしようと思うので、参考にしていただけたら幸いです。
簡単にまずは制度を説明しますね。
教育訓練給付金制度ってそもそも何
教育訓練給付金制度を管轄している厚生労働省のHPにはこんな記載がありました。
教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
なんだか難しい言葉しか並んでないですけど、要するに、
今、どこかに雇用されて働いてる人が自分の能力やキャリアを発展させるために、厚生労働大臣が指定した講座を受けるときにはいくらか補助金だすよ〜
っていうこと。
実際には初めてこの制度を使う人なら1年以上雇用保険に加入していたら受給資格があるということです。
ただ、教育訓練給付金制度にも種類があって、中でも「専門実践教育訓練給付金」制度を利用したいなら雇用保険に2年以上加入してることが条件です!
わたしは、この「専門実践教育訓練給付金」制度を利用して、2年制の専門学校に入りました!
「専門実践教育訓練給付金」とは?
私が受給した「専門実践教育訓練給付金」制度は、指定の大学や大学院、専門学校などの学校や、看護師、美容師などの資格取得を目的とする講座、デジタル関係の講座を受講する人が対象となります。
実際私は2年間で62万円の給付金を受給して、さらに、就職後に身につけたスキルに関連するような業種の会社に就職したということで、16万円を追加で受け取りました。
2年間で実際にかかった費用と、受け取った給付金はこんな感じです。
結構大きな金額ですよね・・!
私はアルバイトをしていたんですが、今思うとしなくてもよかったなぁと思うほど、生活には余裕がありました。
それから、講座を受講している期間は、失業手当の受給が終わった次の月から、失業手当でもらっていた額の最高8割程度が引き続き受給できるんです。
私の場合は、これがあったことで結構救われた部分が大きかったです。
実際のカリキュラムはどうだったか
これについては、もう少し検討すれば良かったと思う面も正直ありました。
私が選んだのは、地元(ぎり政令指定都市レベルの地域)にあるごく普通の専門学校でした。
たまたま一緒に入学したクラスメイトにも、社会人を経て、入学してる22歳と28歳の女性がいましたが、基本的に高校卒業後の進学先として選んで入学してきた人が多い学校でした。
そういうこともあり、学校選びの段階で気をつけた方がいいなぁと感じる点もいくつかありました。
- 学びたい分野の授業でない、一般教養(マナーや就活対策)の講義が割と多かった
- まわりの学生たちの意欲はあまり高くなかった
- 教えてる内容が若干古い内容のものもあった
まず1つ目は完全にリサーチ不足でした。
なので、専門学校や大学ならオープンキャンパスなどに参加して具体的な講義内容を確認するといいと思います。
私の場合は、本当に時間に余裕がなくて、願書も受付を終了する間際の体験授業を受けて、すぐ申し込みをした感じだったので、できれば入学する前の年の年末くらいまでには学校を決めておいた方がいいです。
人気の学校はその時期でももう願書締め切ってることもありそうなので、4月でも5月でも、入学したいと思った時点で早めに動き出す方が絶対いいと思います。
2つ目は、専門学校だとクラス単位で授業受けることも多いので、自分の意思をしっかりもって
望むことは必要だなと感じました。
逆に自分が周りを巻き込んでいくことができたら、仲間を作りながら団結して頑張っていくことも可能だと思います。
実際、私は同じような進路に進む友達ができて、励ましあったり、ライバル同士として切磋琢磨したりという関係になれて、今でも繋がっているので、本当に良かったなぁと思いました!
3つ目は、私の通った学校の問題点だと思うし、なかなか入学してみないと分からない部分も大きいかも・・・。
逆に、学校に通うという選択をして良かったと思う点もたくさんありました。
- 仲間ができたことで、一緒に頑張れる環境を作れたこと
- 主に非常勤の先生を通じて、希望する業界の人と繋がりを持てたこと
- 課題や学内コンペなどで、頑張る目的を見つけやすかったこと
- 2年という期間の中で、しっかり自分の将来に向き合う時間をとれたこと
- 一人旅に行けたこと
独学で身につけられないことって、今の時代どんどん減ってきてると思うし、
もっと近道する方法はたくさんあると思います。
だけど、自分ひとりで頑張るより、切磋琢磨できる仲間がいることで、
自分を奮い立たせることができたと感じています。
卒業後も、同じ業界に就職した友達とは時々飲みにいったり、情報交換したりして
会社は違うけど、同期のような感覚で付き合っていけるのは学校に通うメリットかなと思います。
なかなか普段生活する中では深く関わることのない年下の同級生からも
たくさん刺激をもらった2年間でした。
2つ目は、就職した今でも大きかったと感じているのですが、専門学校には、常勤の先生と非常勤の先生がいて、非常勤の先生は、普段は会社を経営していたり、フリーランスで活躍してる方が多かったです。
なので、現場でリアルタイムに使っているようなスキルを教えてもらえたり、私はアルバイトも紹介してもらってました。
WEBデザイナーとしての就職を目指していた私にとって、WEB制作会社でアルバイトできたことはとても大きなことでした!
実務完全初心者の状態だと、なかなか求人サイトに載っている求人では、デザイン系のアルバイト求人ってそもそも少なくて、条件に合わないことも多かったです。
でも、indeedは結構デザイン系の会社も掲載数があったので、indeedは定期的にチェックするようにはしてました。
3つ目は、どうしてもひとりで何かをゼロから学ぶとなると、ゴールがふわっとしてるから身が入りづらいみたいなことってあると思うんですが、学校ならその部分は出される課題に全力で取り組むだけでも、ある程度のスキルが身につきやすいと思います。
4つ目は、私のように、社会に疲れて逃げるように学校に入学した者にとっては大きなことだったのですが、社会人に比べて長期休みもあるし、普通の日もゆったりと過ごせるのでしっかり将来のことを考えて軌道修正する期間にできました。
給付金を受けながら学校に通えたことで、より心の余裕も持ちやすかったと思います。
5つ目は、ちょっとおまけ的な感じです。
もともと旅行が好きだった私ですが、社会人生活は忙しくて、なかなか長期で休みを取れなかったので学生期間に海外旅行や国内の一人旅を満喫しました。
大学生活以来でそんな長期の旅行をする中で、「また社会人に戻っても、長めの休みをとって海外旅行に行けるような働き方をしたい」と思うようになりました。
何かを学び続けるだけじゃなくて、ちょっと立ち止まって、自分が心地よくいられる瞬間から、働き方を模索するような期間としても使えるのがこの制度のいいとこだと思います。
正直、会社を辞めて余裕のない中で、手続きが大変だったりもするけど、それを頑張ることができれば、有意義な時間と経験ができる素敵な制度だと思うので、新しいスキルを身につけたい方には結構本気でおすすめできます!
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